EPISODE

Y崎パンのお兄さんの怪奇体験談

今回も貯めていた話があるんですよ。
暑いですからね。7月も暑い。8月も暑い。まだまだ9月も暑そうですが……。
今回も私が収集した怪談話をします。

まずは山崎パンのお兄さん。誰だとは言いませんよ。
私が中野区のコンビニで働いていたときに出会った方でございます。20代後半から30代ぐらいの人かな。ビジュアルが格好いいお兄ちゃんで、何か爽やかなんですよ。山崎パンの配送の方って、私が出会う人は結構年配の方が多いんですが、その人は若くてしっかりしている人でした。でも、とりあえず
「何か奇妙な経験はありますか？」
と聞いてみるわけですよ。そしたら、その人ね
「あります。」
と、すぐに言ったんですよ。
「ああ、あります？」
「はい！ 聞きますか？」
「仕事中なんで、軽くね。」
と言って、聞かせていただいたんですが……。

【2人で見ちゃった】

僕が小学校の頃です。
僕には弟がいるんですよ。それで、子供部屋に2段ベッドがあって、2人で部屋にいて寝ていたんですよ。その子供部屋は、上のほうに小さい窓があるんですよ。よく教室とかにあるような小窓がドアの上のほうにあったんです。2段ベッドの上段に寝ていた弟がそこを見て、ブルブル震えているのよ。
「どうしたの？」
「お兄ちゃん、あれ見て！ 」
「え？ 」
と思ってパッと見たら、2mぐらいの高さのところにある窓に人の顔があったそうです。これね、2人で見ちゃったそうです。お兄ちゃんも弟もね
「うわあああああ！」
と叫んで、ふとんをかぶってブルブルと震えていたそうなんです。
でも、すっと消えてしまったそうです。
消えてしまったのは、高さが2m以上もある窓から顔をのぞかせる男性だったみたいです。しかも弟も見てしまったという……。

「すごいですね。じゃあ、霊感があるんですか？」
「多分あると思うんですよ。」
という話をして帰っていったんです。

【怪奇体験談を話したら】

次にお会いしたときに、血相を変えて
「佐藤さんにこんな話をしちゃったから、何か霊感が復活したっていうか……。今、山崎パンのトラックで運んでいるときとか、人の声が聞こえたりするんだよ……。」
「ええ？」
「だから、霊感が戻ったっていうか……。どうしてくれるんだよ！」
「どうしてくれるんだよって言われても、私も知りませんよ。私はただ、オカルトが好きなだけなんですから。」
「そして、これはお化けじゃないんだけど、何かやたらとやばい人間がトラックに絡んでくるんだよ。佐藤さん、どうしたらいい？」
「これ、YouTubeか何かで般若心経でも聞いたら？」
みたいな感じで話が終わったんです。
そこから、だんだん
「人の声が聞こえなくなってきました。」
とか言っていたんですね。

何でしょうね。
霊感というのは戻るんでしょうかね？
うーん。分かりません。不思議です。

ということで、山崎パンの配送の方のお話でございました。
山崎パンの配送の方が全員そうじゃないですかね。
私がお会いした、山崎パンの配送の方がそういう人だったってことですからね。誤解のないように。

金銀財宝☆只野編隊のごきげんなラジオ
2025.08.16 O.A.より